油画科 人物表現ゼミ

前回の「触りながらドローイング」の流れを受けて、今回は人物の「顔」についてのゼミを行いました。

「顔」というのはやはり人にとって特別なもの。

人が「顔」を見たり描く時には、どうしても「目」や「鼻」、「口」といった記号に頭の中で分類して捉え、
それを説明しようとしてしまいがちです。
しかし、それではなぜかイラストや漫画的な顔の表現になってしまいリアリティーがないものになってしまいます。

今回のゼミは、その観念的な「顔」の見方をとっぱらい、一度まっさらな目で「顔」という対象を捉え、触覚的に確かめるように「顔」を描くという試みです。
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指先と目で、触りながらしっかりと探します。
人の「顔」をはじめて見た宇宙人のような気持ちになって、顔の表面を目と手で撫でるように描きます。
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ぼんやりと顔が浮き上がってきましたね。
まだまだ全然目や鼻や口を描いてないのにもう何故か自然なトーンになっているから不思議です。
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こちらの生徒は、キャンバスの端切れと油絵の具で試します。
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短いゼミの制作時間でしたが、いつもより自然な「顔」ができました。
触覚的に探しながら描いたせいか、肌の肉感が感じられ触れるような抵抗感のある「顔」が描けました。
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今回は、受験の時の人物表現にも応用できそうですね。
ただ、単なる受験テクニックに終止してしまうのではなく「絵を描く」ということの基本的な考え方や捉え方を学んでいってほしいですね。